介護職の派遣料金が上昇 1~2年で1割、募集コスト転嫁

2015/03/02
介護職の派遣料金が上昇 1~2年で1割、募集コスト転嫁
2015/2/27 情報元 日本経済新聞 電子版

 介護職の派遣料金が上昇している。介護施設が派遣会社に支払う1人あたりの派遣料金は足元で1~2年前に比べて1割前後上昇した。介護職を募集する際の時給や募集コストの上昇を受け、派遣会社が介護施設側と交渉を進め、施設側が値上げを受け入れている。

 全国で働く介護職に占める派遣社員の割合は、1割未満とみられる。時給は取得した資格や経験によって差が大きいが、足元の派遣料金(首都圏)は「介護職員初任者研修」などを終了した経験者で、1時間あたり1750~1900円程度だ。1~2年前に比べて100~200円程度高い。

 求人数が増えているのに対し、派遣社員の登録者数は伸び悩んでいる。高めの時給で広告を出しても登録者が集まりにくく、派遣会社は募集コストや育成コストの上昇分を派遣料金に転嫁した。小売り・サービス業の求人数が増加したことで、「低賃金・重労働」の印象が強い介護職を選ぶ人が減っていることも影響しているとみられる。

 ニッソーネットの山下吾一社長は「介護施設の増加で新規の取引が増えている」と指摘する。厚生労働省によると2013年度末の全国の老人ホームなどの施設数は1万1174と12年度末に比べて3.7%増えた。

 正社員やパートでの直接採用が厳しく「派遣社員を使ってみようと考える企業が増えている」(スタッフサービスメディカル事業本部の関尚毅ゼネラルマネージャー)。

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